Rolfing® 身体構造統合法 / ロルフィング®札幌/ 宮川慎一郎

ロルフィング

創始者 Ida P. Rolf, Ph.D

photo ロルフィング®の創始者は、アメリカの生科学者、アイダ・ロルフ博士(1896~1979)です。彼女は、1920年に、コロンビア大学で生化学の博士号を取り、その後、ロックフェラー研究所での化学療法や有機化学の研究を通じて、身体に関する理解を深めました。

様々な治療法、身体技法を研究する中で、彼女は身体の「構造的まとまり」の重要性を見出し、身体が重力に対して最も効率的な姿勢を取れるように身体全体を「統合」していく技法、Structural Integration 身体構造統合法を開発しました。彼女の名前を取って、ロルフィング®と呼ばれています。

1971年には、ロルフィングの教育機関である、The Rolf Institute(ロルフ研究所)をコロラド州ボールダーに設立し、教育プログラムの修了生たちが、ロルファー™として認定され、活動することが可能となりました。

ロルフィングって何?

重力との調和

ロルフィングは重力との調和をめざしています。地球上の物体には重さが存在し、人体にも常に重力がかかっています。セッションでは、身体と重力の関係性を見ていきます。身体の構造が崩れていると、身体と重力とが戦っている状態になります。セッションを進めていくうちに、身体と重力とが仲の良い関係になっていきます。その結果、身体の不調や制限が改善されてきたり、自分の身体に居ることが心地良く感じられたりします。

正しさよりも、居心地のよさ

重力と調和した姿勢というのは、”正しい姿勢”とは異なります。ともすればそれは、外側にある基準の中に自分の身体を押しこめているだけということになります。

セッションでは、正しい姿勢に身体を合わせようとするのではなく、身体感覚を頼りに、身体がうまく落ち着くところ、居心地のいい場所を探していきます。

その結果として、写真で見ても分かるような姿勢の変化として、観察できるまでになります。

外からの矯正力ではなくて、内からの自己調整力

写真をご覧になると、矯正して身体を変化させた、と思われる方もいらっしゃいます。しかし、実際はそうではなく、手技によりかけている圧はそっと手を置く程度のものです。変化は、外からの力によってではなく、身体に備わっている自らを調整し再配置する力によって、内から起こります。

プロセスが大事

ロルフィングのゴールは身体のつながりやまとまりを取り戻すこと、統合することですが、そこへと至るプロセスが重要です。統合とは、ひとつの理想形に合わせて身体を整えていくものではありません。統合へと至る道のりの中で、自らの感覚を頼りに、身体はどこにあり、どんなことを感じているのかを探求しながら統合のプロセスをすすめます。

自立し、主体性のある身体へ

身体は、外界から刺激を受け、その中で反応しながら動いてます。そうした動的環境の中にあっても、振り回されず「自分自身がどう感じているか」を拠り所として、主体的に動いていけるようになることを目指しています。

”我々はセラピストではない。重力場がセラピストである。”(アイダ・ロルフ博士の言葉)

ロルフィングは、クライアントが重力と調和するきっかけを作ります。一般的な意味での「治療」であれば、施術者の手が離れたところで治療は終わりで、そこで治療の成果を計ることができます。しかし、ロルフィングの「統合」の枠組みの中では、プロセスはセッションの後も続くとお考えください。例えば、「セッションルームを出た後、空が広く高く見えた」など、外部環境と身体との出合い方の違いに気づかれる方も多くいらっしゃいます。そのとき、クライアントはロルファーからではなく、重力場からセラピーを受けているような状態にあると言えます。そうした出会いなおしを、少しづつ繰り返していく中で、変容のプロセスは進んでいきます。

筋膜に働きかける

ロルフィングでは筋膜を中心とした結合組織に働き掛けます。筋膜は、主に水とコラーゲンから成り、全身に繋がって影響し合っています。つま先から頭頂、体表から内臓までクモの巣状のネットワークをつないでいます。身体は筋膜を介して相互に影響し合っています。

センサーとしての筋膜

筋膜中には固有受容器(センサー)が豊富に存在します。身体を動かした時に感じるストレッチ感や、自分の身体がどこにあるか認識する感覚、運動を制御するための感覚、などを担っています。しかし、このセンサーは”ある”からといって、”使われている”とは限りません。筋膜に本来の長さやしなやかさがあると、このセンサーも十分に働くことが出来ます。私の場合は、「筋膜リリース」のような、圧をかけて筋膜をリリースする手技は行っておらず、軽く触れる手技を用いていますが、その際は、ひとつには、このセンサーとしての機能を回復する目的で触れています。

全体観

photo 筋膜は全身影響し合っていることからもわかるように、身体のどこかの部位に不具合が生じているからといって、その部位だけに原因があるとは考えません。また、身体のどこに触れるにせよ、それは身体全体に影響を及ぼし得ると考えています。

歩く動作ひとつを取っても、身体のひとつの部位に変化が起これば、歩行全体に影響します。

足の裏に痛みがあったして、そのとき反対の足には負荷がかかり、骨盤は傾き、その傾きを補正するように、上半身、頭も推移することが予想されます。それにより目の使い方も変わってくるかもしれません。

全体のバランスを考慮して、歩行動作の一連のつながりを回復していくことになります。主訴が足の裏の痛みであったとしても、足を扱うのではなく、全体を統合することで対応しようとします。

様々なアプローチがある。色々なロルファーがいる。

ロルフィングは身体を構造面や機能面からサポートし、統合していくワークですが、それだけを見ているわけではなく、もっと大きな拡がりを持っています。歩き方ひとつを取っても、エネルギー、心のあり方、神経生理学的な状態、拡げればクライアントがこれまで経験してきた全てが反映されているとも言えます。それらを全てを排除せず、人の身体を全体として扱っていくのがロルフィングです。

どのあたりに重きを置くかは、ロルファーによっても異なってくるので、一つのアプローチ、一つのテクニックでロルフィングを語ることはできないのが実際です。テクニックの多様性はかなり大きいです。

興味をもたれたら、そのロルファーのホームページをよく読んでみるとか、体験談や、写真データを見てみるとか、メールなどで直接質問してみるなどして、自分の感じ方で、受けてみたいなという感覚があったら受けてみるのがよいと思います。

受けるとどうなるの?

Photo data へのリンク 実際にセッションの事例をご覧いただくと分かりやすいです。

右はブログ記事へのリンクです。宮川担当セッションのPhoto dataや、体験談などが掲載されています。

身体の統合プロセスはひとりひとり異なりますが、参考事例としてご覧になっていただくと、イメージしやすくなります。


実際のセッションの流れ

まず、身体の状態について、インタビューします。ロルフィングを受けるきっかけ、怪我や事故、運動歴、普段どのように身体を使っているか、その他ご要望などをうかがいます。



立位、歩行時の身体の状態を観察します。身体に起きていることで何に気づいているかなどを確認します。



マッサージテーブルに横になっていただいて、セッションを始めます。とはいえ、ただ横になっていてもらうだけではなく、受けている方にも参加してもらいながらセッションを進めていきます。

何を感じているかについてフィードバックをもらったり、少し動いてもらったり、身体についての理解を深めてもらうような会話に参加してもらったりします。タッチの圧は非常に小さく、ふわっと触れる程度ものがほとんどです。



再び、立位、歩行を観察し、身体の状態を再確認します。椅子に座った状態でワークすることもあります。身体に起きている変化を消化し、動きへとつなげていきます。

※セッションの所要時間は約70分くらいですが、初回はインタビューなども含め、90分~100分ほどになります。

ロルフィング10シリーズ

アイダ・ロルフ博士の考案した、10回シリーズのプログラムを参考にしながらセッションしています。

博士は、ロルフィングを後世に伝えるための教育プロトコルとして、10回シリーズを残しました。これは、たとえるなら、身体の探求のための地図のようなものです。

旅程が全て地図の通りになるとは限らないのと同じように、全てがこのプログラムのように進むというわけではありませんが、大きな流れとしては、以下のような10回の段階を経て、身体の統合プロセスを進めています。

・セッション1からセッション3までは、”表層のセッション”と呼ばれ、身体の表層を扱います。

・セッション4からセッション7までは、”深層のセッション”、Coreを扱います。

・セッション8からセッション10までは、”統合のセッション”です。身体を統合へとまとめるためのセッションです。


各セッションごとのテーマは以下のようなものです。

セッション1
呼吸をオープンに
セッション2
足と大地のつながり
セッション3
サイドライン(体側)への気付き
セッション4
両脚内側から身体をサポートする
セッション5
大腰筋の機能を見つける(コアに空間を)
セッション6
背面から、骨盤を自由にする
セッション7
頭部と胴体のバランスをみつける
セッション8
統合へ、上半身と下半身のどちらかを扱う
セッション9
統合へ、#8で扱っていないほうを扱う
セッション10
シリーズの終結

はじめての方には上記10回のシリーズをおすすめします。事故や衝撃などが影響している場合、ムーブメントセッションも含めて15~18回くらいでまとめることもあります。回数については、ご意向をうかがいながら、状態に応じて決めています。

ロルフ・ムーブメント™

動きと知覚を通じて、身体を探求します。このセッションでは、身体の構造(カタチ)よりも機能(動き)に焦点を当てます。

各セッションのテーマは事前には決まっていません。クライアントの希望やそのときの身体の状態に応じてセッションを組み立てます。

以前は10回シリーズを受けられたクライアントのみを対象としていましたが、2018年3月から、10回シリーズを受けていなくても、お受けいただけるように方針を変更しました。

ご利用の例
・10回シリーズの第1, 第4, 第8セッションの前にムーブメントセッションを受ける。
・10回シリーズ終了後、ムーブメントセッションを受ける。
・ムーブメントセッションだけを受ける。

セッションの料金、所要時間ともロルフィングと同様です。

どのようにお受けになるか、ご判断が難しい場合は、メールかお電話にてご相談ください。


ご相談
☆ご相談のみ
料金 ¥3,000 (30分)
セッションルームにて、ご相談をうけたまわります。

・ロルフィングについて、直接聞きたい。
・ロルファーが自分と合っているかどうか確認したい。
・セッションルームを見てみたい。
・まずは自分の症状などについて話を聞いてもらいたい。

といった方におすすめできます。